愛知県の酒造好適米「若水(わかみず)」と「夢吟香(ゆめぎんが)」の特徴と歴史についてまとめます。若水の特徴とは?若水と夢吟香の違いとは?名前の由来は?読み方は?酒米としての特徴は?などなど。
酒造好適米の雑味について
- 米にタンパク質が多いと雑味のある日本酒になる
- 米の中心部(心白)は雑味が少ない
酒造好適米「若水」とは?
若水(わかみず)とは?
- 若水の読み方は「わかみず」
- 若水は昭和60年代に愛知県で開発された酒造好適米
- 1983年に愛知県の酒米として奨励品種に採用
- 「若水」とは元旦の早朝に、その年1番に汲む水のこと。「初水(はつみず)」「福水(ふくみず)」「一番水(いちばんみず)」とも呼ばれる。縁起の良いことから酒造好適米の名称として採用された。
- 若水は「山田錦」と比べて精米が難しく削りすぎると割れてしまう
- 若水は他の酒米と比べるとタンパク質が多い
- 若水は旨味成分も多い
- 高度精白が困難で「吟醸酒」(精米歩合60%以下)用としては不適
酒造好適米「夢吟香」とは?
夢吟香(ゆめぎんが)とは?
- 夢吟香の読み方は「ゆめぎんが」
- 夢吟香の名前の由来は「夢吟香を醸した日本酒は香り豊かで飲めば夢心地になる」こと
- 愛知酒117合
- 2001年に山田錦と若水(育酒1764)を掛け合わせて作った酒米が夢吟香
- 若水の性質を継いでいて旨味成分が多く削り難い
- 若水と比較して心白が小さく高度精白が可能
- 酒造適性は山田錦と同等に優れる
- 病害では、縞葉枯病に抵抗性を有する
酒造好適米「若水」を使っている蔵元
酒造好適米「夢吟香」を使っている蔵元
【参考文献】
2010年12月「愛知酒117合」の品種登録申請
愛知農総試研報43:17-24(2011)
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