甘酒を作る際の基礎知識を踏まえたうえで、甘酒メーカーの選び方を解説します。甘酒メーカーを選ぶ方法を知りたくはないですか?甘酒を上手に作るに必要な機能を知りたければブログ記事をご覧ください。
甘酒メーカーの選び方:選ぶ前の前提知識
炊飯器での甘酒作りは基本NG
炊飯器で甘酒を作ると釜が痛みます。布巾で釜を覆って60℃を保つという方法が良く甘酒作成方法として本とかに載っていますけど、炊飯器を痛めます。何より電気代高くなりそうです。炊飯器メーカーに確認したところ、説明書に記載されている以外の使い方はしないで下さいという至極当然の回答を頂きました。
フッ素コーティングが剥がれる原因になるそうです。実際に我が家の炊飯器もフッ素コーティングが剥がれてきました。甘酒を作るなら専用の発酵家電を購入することをおすすめします。
60度の温度設定可能か?
甘酒メーカーとして販売している製品でも温度設定が55度までしかできないという機種もあります。口コミを調べていると55度だと甘酒の発酵具合が良くないという話が聞かれます。酵素が活発に働く温度帯は50度~60度なので酵素の活動温度として問題なさそうですが、60度未満の温度帯だと雑菌繁殖の可能性が残ります。設定温度が60度であれば低温殺菌となりほとんどの雑菌が繁殖できない温度となります。そのため、甘酒の発酵温度として60度がおすすめなのです。60度以上の温度設定が可能な家電を選んでおく方が無難です。
温度設定可能範囲は?
作るものによって発酵温度が違うので1度単位で温度設定可能なのがお勧めです。何度から何度まで温度設定可能なのかというのは結構重要です。発酵温度が違うと発酵させたい菌が増えない原因となります。自分が何を作るか考えて、購入前に確認しておくことをお勧めします。
作るもの別の発酵温度例を記載しておきます。目安ですがご参考までに。
作る物 | 発酵温度 | 発酵時間 |
プレーンヨーグルト | 40℃ | 約7時間 |
カスピ海ヨーグルト | 27℃ | 約7時間 |
ケフィアヨーグルト | 25℃ | 約24時間 |
豆乳ヨーグルト | 40℃ | 約7時間 |
天然酵母 | 27℃ | 約24時間 |
甘酒 | 60℃ | 約10時間 |
塩麹 | 60℃ | 約6時間 |
納豆 | 45℃ | 約48時間 |
ヤクルト | 37℃ | 約10時間 |
R-1ヨーグルト | 43℃ | 約7時間 |
タイマー機能はあるか?
完成時間に時計のタイマーでもセットしておけば良いのですが、完成時間をお知らせしてくれるタイマーが甘酒メーカーに付いていると便利です。まぁ、その程度の機能です。無くても別売りタイマーを使えば問題ありません。
温度センサー・ヒーターの性能は良いか?
温度センサーやヒーターの性能がショボいと狙った温度での温度管理が出来ません。安い機種はここら辺が心配になりますが、実際に温度を計ってみないと検証できない所です。信頼できないメーカーの製品は購入しないでおきましょうとしか言えません。
甘酒作成プラスアルファ何が出来るか?
甘酒メーカーを購入したついでに他にも色々作れたら楽しいですよね?まぁおまけの機能になるかとは思いますが、「納豆」「塩麹」「ヨーグルト」「天然酵母」「黒豆」「低温調理で作る肉料理各種」「麹作り」等など楽しみは広がります。作れる物が多い製品を選ぶというのも一つの考えです。もちろん、ヨーグルト作成だけを考えて割安な製品を購入するのも良い考えです。
お勧めの甘酒メーカー
さて、上記の内容を踏まえた上でお勧めする「甘酒メーカー」はタニカ製品の「ヨーグルティアS」です。ヨーグルトメーカー(甘酒メーカー)の中では高価格帯の商品ですが、機能的に最もお勧めです。発酵に関する様々な要望に応えてくれる機種です。
価格の安い物でも良いから、甘酒を作りたいというのであればアイリスオーヤマ製品のヨーグルトメーカー「IYM-012」をお勧めします。価格を押さえながらも機能をしっかりと備えた良い機種です。コストパフォーマンス重視ならこちらの機種がお勧めです。
もっと他の機種も比較したい方は下記記事をどうぞ!
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