日本酒の「蔵開き」に行く前に知っておきたい基本情報を9つまとめておきます。蔵開きは通常、新酒のできる時期に行われます。日本酒好きにはたまらないイベントですが、酒粕・味噌・甘酒などの販売もあり、また屋台やキッチンカー等で賑わうため家族連れやデートでも楽しめます。そんな酒蔵見学に行く前に事前に知っておきたい事項を知らないままだと損しますよ!
日本酒の酒蔵見学!蔵開きとは?
蔵開きとは、日本酒の酒蔵が新酒が出来た事を祝い行うイベントです。
「地域への感謝」と「広告」という意味合いもあり、振舞い酒などが行われるのが一般的です。そのため、地元の日本酒好きな方が集まる人気のイベントです。最近では、来客者がより楽しめるように各種企画が繰り広げられています。
蔵開きでよく行われているイベント例
「餅投げ」「フリーマーケット」「ぜんざいの振舞い」「屋台」「キッチンカー」「酒粕詰め放題」「味噌詰め放題」「駅からの無料送迎バス」「スタンプラリー」「抽選会」「特価販売」「お笑いタレントの酒蔵ライブ」「歌手のライブ」「太鼓」「利き酒」「試飲」「奈良漬詰め放題」「甘酒の振舞い」
「蔵開き」はいつ頃行われているの?
新酒が出来上がる1月~3月に最も多く行われます。蔵開きカレンダーを作成しているサイトがいくつもあるので「県名+蔵開き」で検索してやると地元の酒蔵でいつ蔵開きが行われているか調べられます。
蔵開きに行く前に知っておきたい7つの事
1 防寒対策をする
寒い季節に蔵開きされるので防寒対策をシッカリして行く事をお勧めします。通常酒蔵内では暖房設備を入れていません。暖かい恰好をしていくのは当然として、手袋、マフラー、ホッカイロ、ひざ掛け等の防寒グッズを持って行くのが良いでしょう。
2 開催時刻前から並ぶ
蔵開きは人気のイベントです。開催時刻から人が集まり続けて混み合います。開催時刻前から並んで開催と同時に入場することをお勧めします。振舞い酒の品切れ、限定商品の売り切れ、人気のイベントに参加できない、入場しても満席、入場までに並ぶ、などの不利益を考えると遅い時間帯に行くのはお勧めできません。
3 蔵開き限定商品を狙う
蔵開きでは、通常販売されている日本酒以外に、蔵開き限定の日本酒が販売されるのが一般的です。しぼりたての日本酒が試飲できたり購入できるので狙い目です。
通常の販売ルートの日本酒は発酵を止めるために「火入れ(ひいれ)」を行います。しぼりたての日本酒が美味しい理由の1つに「火入れ」されていない事が挙げられます。火入れしていないので日本酒の中では微生物が作り出した「酵素」が活きています。人間の体の中で「酵素」は必須で食物の分解・解毒・排泄、体の機能調整など行います。体に良いのはもちろんとして、火入れしていない日本酒は全然味が違うので、試飲で味の違いを確かめてみてはいかがでしょうか?気に入れば購入!
4 「現酒」「生酒」の違いを知る
蔵開きで試飲する際に「原酒」「生酒」「生現酒」の違いを知っていると違いを楽しめます。出来立ての日本酒はアルコール度数20度程度です。そのままだとアルコール濃度が高いので飲みやすいアルコール度数にするために水を加えて調整します。この処理を「加水処理」と言います。
「原酒」=加水調整していない日本酒
「生酒」=加熱処理(火入れ))ていない日本酒
「生原酒」=「原酒」かつ「生酒」
5 精米歩合による違いを知る
日本酒は原料となるお米をどれだけ削るかで呼び名が変わってきます。試飲する際に違いを知っていると、違いを楽しめます。お米の中心部分は雑味が少ないため、お米を沢山削って作られた日本酒の方が雑味が少なく高級品となります。順位は下記になります。
「純米大吟醸酒」>「純米吟醸酒」>「特別純米酒」>「純米酒」
6 朝食を食べて臨む
日本酒を試飲するのであれば朝食を食べてから出かける事をお勧めします。
空きっ腹でアルコールを飲むとアルコールの吸収が早くなるため、酔いが回るのが早くなります。胃の粘膜、肝臓などに負担が掛かることになるので注意が必要です。
お勧めな対策は牛乳・ヨーグルトなどの乳製品を食べておき胃に脂の膜を作っておくことです。そうすることでアルコールが体に吸収される速度がゆっくりになります。また胃の粘膜も保護されます。そしてアルコールを飲むと消費されるビタミンCを合わせて飲むなどすれば万全です。緑茶などがお勧めです。
7 事前申し込みイベントがあれば申込しておく
事前申し込み必要なイベントがある場合は、当然申込しておかないと参加できません。当日申込可能なイベントでも入場時間後すぐに売り切れてしまう場合も多いです。参加したいイベントがあれば情報収集をしておくことをお勧めします。
8 会場でくつろげる場所を確保する
蔵開きの会場では通常座席などを設けて座って飲食できるように配慮されています。しかし入場者多数になると圧倒的に座席が足らなくなります。
蔵開き開催時刻から入場できたら、ゆっくりと座って飲食できる場所を確保できないか探してみる事をお勧めします。酒蔵によっては蔵以外の販売スペースで暖房が利いている席もあります。いい席を確保できれば、より酒蔵を堪能できます。
9 小銭と千円札を準備しておく
電子マネーで支払い可能な場合もありますが、小銭と千円札を予め準備しておく事をお勧めします。まだまだ現金払いが多いのが実情です。財布の中に一万円札しか無かったりすると支払い時に躊躇われます。
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