梅肉エキスを自作する場合、通常は青梅をすりおろして果汁を絞って煮詰めて作ります。これらの工程で最も大変なのは「すりおろす」作業です。結局、青梅の果汁が抽出できれば良いのでこの作業をミキサーを使うことで非常に簡単に梅肉エキスを作ることが可能となりました。あんなに苦労してすりおろしてたのは何だったのだろうか・・・
それでは実際に行った結果をブログにまとめておきます。
梅肉エキス作成の材料
青梅1kgから20~40g程度の梅肉エキスが作れます。
梅に傷があったり破れ、すす病など気になる場合はも包丁でそぎ落として使っても良いです。最終的に絞って加熱するのでそのまま使っても問題ありません。
梅干し作りには適さないような傷んだ梅でも梅肉エキス作りには問題なく使えます。
青梅を洗う
完熟に近い梅でも作れるだろう!と思ってやってみたら全然上手くいかなかったです。梅肉エキスを作るなら青梅一択です。
まず青梅を洗います。その際にヘタを竹串や爪楊枝で取り除きます。ヘタが残っているとエグミが出ます。青梅は最終的に煮詰めるので水気を拭き取る必要はありません。
青梅を果肉と種とに分離する
青梅をジップロックなどの袋に入れて上から叩いて果肉と種とを分離させます。
ダイソーで買ったゴムハンマーが使い勝手が良かったです。強めに叩いておくのがコツです。果肉と種とが剥がれやすくなります。中途半端な叩き方だと、結局包丁で果肉を種から削ぎ落とす必要がでてきます。
包丁などで切り落とす方法でも可能です。ただ、作業効率は悪いです。
青梅をミキサーですりおろす
青梅の酸度で金属製品は痛むので手早く作業して作業後はミキサーをよく洗う必要があります。アルカリ性の重曹を水に溶かした物で洗ってやると手早く中和できます。
ハンドミキサータイプが使い勝手がよくオススメです。使い終わった後も洗いやすいのと、他の料理への汎用性も高いです。ブラウンのお買い得なモデルが失敗が少ないです。
以前作った時は擦り下ろして作ったのですが、手がめちゃくちゃ痛くなりました。しかも時間が掛かるし、絶望しながら作業した覚えがあります。
青梅の果汁を絞る
ガーゼやふきんで青梅の果汁を絞ります。ビニル手袋をして作業すると梅の酸から手を守れます。
ニトリのカット式台ふきんを使って作業しました。使い捨てできて便利です。
絞りカスは梅ジャムに利用することも可能ですが、実際に作ってみたところ果汁が無いのでパサパサな感じになりました。あと梅ジャムを作るなら熟した梅の方が美味しいです。
という訳で、もったいない気もしますが美味しくない梅ジャムに使う砂糖代の方がもったいないので、搾りカスの梅は諦めて捨てることにしました。
青梅を煮詰める
沸騰するまでは強火で沸騰してからは弱火にして煮詰めていきます。鍋底が焦げないようにヘラで混ぜながら気長に煮詰めます。アクが出てきたら取り除きます。1~2時間程度は必要となります。
途中まで煮詰めて別日に続きを行うなどの方法も可能です。
ヘラで鍋底に線が引けるくらいになれば完成です。あまり煮詰めすぎると固くなってしまいます。
琺瑯製の鍋が青梅の酸性に強いです。野田琺瑯のポーチカは長年使っていますが使い勝手が良くオススメです。Instagram等のSNSでも人気があるモデルです。
他に、土鍋でも代用可能です。
保存容器に移し替えて完成
熱い内に保存容器に移し替えて完成です。冷めると梅肉エキスが固くなって移し替えるのが難しくなります。
青梅の保存容器については以前に別の記事にまとめさせて頂きましたが、安く済ませたいのであれば100円均一で売っている瓶や、下記のように別の食材が入っていた瓶を食べた後に使い回すのが経済的です。環境にも優しいですしね。
この有機パスタソース成城石井などで売っていたのですけども、めちゃくちゃ美味しかったです。
保存場所は冷蔵庫?
保存場所は冷暗所で大丈夫です。冷蔵庫であればなお良いです。
梅肉エキスの保存可能期間は?
強酸性なので常温保存で長年保存しても腐りにくいです。理論上は雑菌が非常に繁殖しにくいので腐らないです。
自分の場合は冷蔵庫で5年保存していたのですが問題なく食べられました。
梅肉エキスの効果効能は?
梅肉エキスをミキサーで簡単手作りした結果
ミキサーを使うことで梅肉エキスを簡単に作ることができました。非常にオススメな作成方法です。
梅肉エキスがあると、風邪ひきそうな時に重宝します。薬を飲むほどでも無いしという早い段階で、小さじ程度ぺろりと舐めて白湯で流し込みます。これのお陰でここ数年風邪を引いたことがありません。
喉が痛い時にもうがいに使えば効果抜群です。冷蔵庫に梅肉エキスがあると思うと非常に心強いと感じる今日この頃です。
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